ヴァルキュリア

戦ヴァル、全クリしたー。
一見丁寧に作られているように見えて
プレイしていくと、気になる点が多く見受けられた。

まず、訓練、遊撃戦闘、装備変更、装備強化、章選択などなど
何か行動する度にメニューの階層を行き来させられるうえ
若干のロードや演出もあってこれだけで疲れてしまうのは問題。
街並みや、そこに住む人々の雰囲気を出したかったんだろうけど
スパロボ、FEのように一画面にシンプルなメニューを配置して
それぞれの項目に直行できるようなUIの方がいい。

強化はストーリー進行で順次解放されていくのを、ただ強化するだけ。
銃、戦闘服、戦車を順々にチェックして強化していく様は結構作業チック。
強化していく楽しみ、レベルアップしていく楽しみはあまりない。

この管理っぷりだからこそバランスがいいのかと思いきや後半になると
お互いに火力、照準精度、移動力、行動回数が増して攻撃偏重になり
肝心のバランスも悪くなっている。
よって、敵配置や応援のタイミングは死んで覚えることが多い。
オーダーも手軽に使えるわりに強すぎてバランスが崩壊しているし
戦略性が感じられない。

このゲームの売りであるSLG+TPSなBritzシステムも
一齣ずつアクションを起こすからSLGとして見ればテンポが悪いし
TPSとして見ればオート射撃だし、重要なのは移動後の位置取りくらいなもので
アクション性も弱くなんとも中途半端な感じがする。

けっこう評判が良かったわりには面白くなかったので
厳しい物言いになってしまったが、それなりに遊べることは遊べる。
かつてのサクラ大戦チームが作っているような事を聞いたけど
サクラ大戦の方がいいな、キャラもゲームも。